問5 2018年9月実技損保顧客資産相談業務
問5 問題文
次に、Mさんは、Aさんに対して、自動車保険の商品性等について説明した。Mさんが説明した次の記述(1)〜(3)について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
(1)「人身傷害保険は、被保険者が被保険自動車の運転中に事故を起こして、被保険者や同乗者に生じたケガによる治療費や休業損害等、死亡等による逸失利益等を補償するものです」
(2)「車両保険は、契約方式により、対象となる事故の範囲が異なります。保険会社により呼称は異なりますが、『車対車+A』『エコノミー』の補償の対象となる事故の範囲は限定されており、台風や洪水による損害は補償されません」
(3)「新たに自動車を購入し、新規で自動車保険に加入する場合、ノンフリート等級は6等級(S)が適用され、運転者の年齢条件に応じた割増・割引率があります。満期を迎えて契約を更新する際、対人・対物賠償の保険事故があった場合は等級が2つ下がりますので、更新後の保険料は高くなります」
問5 解答・解説
自動車保険の商品性に関する問題です。
(1)は、○。人身傷害補償保険は、保険契約した自動車の運転中の事故による、被保険者や同乗者の、ケガの治療費や休業損害・死亡等を補償するもので、自動車事故における自己の過失部分も含め、損害額全額が支払い対象です。
(2)は、×。車両保険は、盗難または衝突、接触、火災、爆発、台風、洪水などの偶然な事故による契約車両の損害に対して、補償されますが、補償範囲が広い「一般条件」の契約と補償範囲が狭い「車対車+A」「エコノミー」の契約があり、一般条件の車両保険では、電柱等への衝突といった単独事故や当て逃げによる損害も補償されるのに対し、車対車+Aやエコノミーでは車同士や偶然な事故による損害を補償し、単独事故や当て逃げは補償対象外となります(その分保険料は安くなります)。
従って、一般条件・「車対車+A」・「エコノミー」のいずれも、台風・洪水は偶然な事故による損害として、補償対象です。
(3)は、×。自動車保険の等級は1等級から20等級まで分かれており、初回の契約は6等級からスタート(S:前年契約なし)し、運転者の年齢に応じた割引率が適用されます。
ただし、他人や他人の所有物に対する事故で対人賠償・対物賠償保険金が支払われたり、自分の車を傷つけて車両保険金が支払われると、3等級ダウン事故として、更新後の等級が3等級下がり、保険料が高くなります。
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