問31 2018年5月実技資産設計提案業務
問31 問題文
孝幸さんはマンション購入に当たり、夫婦での住宅ローンの借入れを検討している。共働き夫婦が住宅ローンを借り入れる場合に関する次の(ア)〜(ウ)の記述について、正しいものには○、誤っているものには×を解答欄に記入しなさい。
(ア)「ペアローン」は夫婦それぞれが住宅ローンを契約するため、一定の要件を満たせば、夫婦それぞれが住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)の適用を受けることができる。
(イ)「収入合算」は夫婦の収入を合算して1つの住宅ローンを契約するため、夫または妻が単独で住宅ローンを契約する場合と比較して、借入金額を増やすことができる。
(ウ)「ペアローン」で住宅ローンを契約した場合、夫婦のどちらか一方の住宅ローンにしか団体信用生命保険を付保することができない。
問31 解答・解説
住宅ローンの借り入れ方法に関する問題です。
(ア)は、○。夫婦がそれぞれ住宅ローンを組むペアローンを契約し、持分を取得した場合、贈与税の課税対象外となり、住宅ローン控除も夫婦で受けられます。
これに対し、例えば共働きで夫名義で住宅ローンを組む場合、購入する自宅を夫単独名義にして、ローンを夫婦共同で返済すると、夫が妻から贈与を受けたとして、贈与税の課税対象となることがあります。また、住宅ローン控除も夫のみしか受けられません。
(イ)は、○。住宅ローンの収入合算とは、1つの住宅ローン契約を、夫婦による連帯債務や連帯保証で締結する方法で、夫婦で返済義務を負うことから、夫または妻単独の住宅ローン契約と比べて借入金額を増額することが可能です。
(ウ)は、×。夫婦がそれぞれ住宅ローンを組むペアローンを組む場合、団体信用生命保険もそれぞれ加入可能です。よって、例えば夫が死亡した場合には、夫の分の住宅ローンのみが弁済され、妻の分は夫死亡後もローン返済が必要となります。
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