問9 2018年5月実技資産設計提案業務
問9 問題文
下記<資料>は柴田さんが購入を検討している物件の登記事項証明書の一部である。この登記事項証明書に関する次の(ア)〜(エ)の記述について、正しいものには○、誤っているものには×を解答欄に記入しなさい。
<資料>
※下線のあるものは抹消事項であることを示す。
(ア)所有権保存など所有権に関する事項が記載されている欄(A)は、権利部の乙区である。
(イ)権利部(A)には、所有権の移転登記のほか、差押え等が記載される。
(ウ)上記<資料>を確認する限り、本物件には現在、抵当権の設定はないことがわかる。
(エ)本物件の登記事項証明書は、現在の所有者である山岸健さんでなければ、交付の請求をすることができない。
問9 解答・解説
不動産の登記に関する問題です。
(ア)は、×。所有権に関する事項は、登記記録の権利部甲区に記録され、所有権以外の権利(地上権・抵当権・賃借権等)に関する事項は権利部乙区に記録されます。
(イ)は、○。登記記録の権利部(甲区)には、所有権に関する事項として、所有権の保存・移転・仮登記・差押え等に関する事項が記載されます。
(ウ)は、○。債務を完済しても、設定している抵当権は自動的には抹消されないため、住宅ローンを返済し終えた後、抵当権抹消登記をすることが必要です。本問の場合、権利部(乙区)欄の2番目において、債務の弁済により1番抵当権の抹消登記がされており、現在は抵当権が設定されていないことが分かります。
(エ)は、×。登記事項証明書(登記記録)の交付請求は、手数料を納付すれば誰でも可能であり、登記所に直接出向くだけでなく、郵送やオンラインでも可能です。
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