問47 2018年1月学科
問47 問題文択一問題
建物の区分所有等に関する法律に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.区分所有建物ならびにその敷地および附属施設の管理を行うために法で定められた団体である管理組合であっても、区分所有者が希望すれば脱退することができる。
2.建物の保存に有害な行為その他建物の管理・使用に関し区分所有者の共同の利益に反する行為をしてはならないという規定は、専有部分の占有者には適用されない。
3.区分所有者全員の共有に属する共用部分の持分は、規約で別段の定めをしない限り、専有部分の床面積にかかわらず、その区分所有者全員で等分されることになる。
4.集会においては、区分所有者および議決権の各5分の4以上の多数で、区分所有建物の建替え決議をすることができる。
問47 解答・解説
区分所有法に関する問題です。
1.は、不適切。区分所有法により、分譲マンション等の区分所有者は、所有者自身の意思に関わらず、区分所有者の団体(管理組合)の構成員となります。
2.は、不適切。共用部分を壊したり、騒音・悪臭といった区分所有者の共同の利益に反する行為は、区分所有法により禁止されており、区分所有者以外の専有部分の占有者に準用されます。
よって、分譲マンションの一室を賃貸で入居している人でも、「俺のマンションじゃないし、他の住民に配慮なんてしないよ。」なんて言えないのです。
また、共同の利益に反する行為をする区分所有者や専有部分の占有者には、他の区分所有者全員または管理組合法人は、行為の停止を請求できます。
3.は、不適切。玄関・ロビー・エレベーター・階段・廊下等の共用部分の持分割合は、各共有者が有する専有部分の床面積の割合で決まります。
4.は、適切。建物を建て替えるには、集会で区分所有者および議決権の各5分の4以上が必要で、規約で別段の定めをすることはできません。
よって正解は、4.
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