問8 2017年9月実技損保顧客資産相談業務
問8 問題文
X社が加入を検討している労働災害総合保険の商品内容等に関する次の記述(1)〜(4)について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
(1)「労働災害総合保険は、労働者災害補償保険(政府労災保険)の上乗せ補償を目的とした『法定外補償保険』と、労働災害について使用者が法律上の損害賠償責任を負うことによる損害を補償する『使用者賠償責任保険』の2つの補償から構成されています」
(2)「 労働災害総合保険は、『法定外補償保険』と『使用者賠償責任保険』のいずれか一方のみに加入することはできません」
(3)「 労働災害総合保険は、労働者災害補償保険(政府労災保険)の認定とは関係なく、損害保険会社所定の認定基準を満たすことで、保険金が支払われます」
(4)「労働災害総合保険には、契約時に平均被用者数や賃金総額の見込額に基づき算出された暫定保険料を支払い、保険期間終了後に実際の数値に基づき算出された確定保険料と暫定保険料の差額を精算する契約方式があります」
問8 解答・解説
労働災害総合保険に関する問題です。
(1)は、○。労働災害総合保険は、労働災害が起きたとき、企業が従業員に支払う補償金・賠償金を補償するもので、労働者災害補償保険(いわゆる労災)の上乗せ補償を目的とした『法定外補償保険』と、民事上の損害賠償責任を負った場合を対象とする『使用者賠償責任保険』の2つから構成されており、保険料は、全額損金算入できます。
(2)は、×。労働災害総合保険は、労働者災害補償保険(いわゆる労災)の上乗せ補償を目的とした『法定外補償保険』と、民事上の損害賠償責任を負った場合を対象とする『使用者賠償責任保険』の2つから構成されており、両方加入することも、どちらか一方のみに加入することも可能です。
(3)は、×。労働災害総合保険では、労働災害の認定・後遺障害の等級・休業の期間等については、労働者災害補償保険(いわゆる労災)の認定に従います。
(4)は、○。労働災害総合保険の一般的な契約方式では、契約時に平均被用者数や賃金総額の見込額に基づく暫定保険料を支払い、保険期間終了後に実際の数値に基づいた確定保険料と暫定保険料の差額を精算します。
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