問36 2017年5月実技資産設計提案業務
問36 問題文
下記<資料>は、啓二さんおよび福岡商店のWT銀行(日本国内にある普通銀行)における金融資産残高である。仮に平成29年5月にWT銀行が破綻した場合、啓二さんがWT銀行に保有している下記の金融資産のうち、預金保険制度によって保護される金額の上限額として、正しいものはどれか。なお、預金利息については考慮しないこととする。また、啓二さんは、福岡商店の事業用資金を含めWT銀行からの借入れはないものとする。
<資料>
[名義:福岡啓二]
普通預金:350万円(決済用預金ではない)
定期預金:450万円
外貨預金:300万円
[名義:福岡商店代表福岡啓二]
当座預金:120万円
定期預金:340万円
1.1,000万円
2.1,120万円
3.1,260万円
4.1,460万円
問36 解答・解説
預金保険制度に関する問題です。
銀行が破綻した場合、預金保険制度により、預金者1人当たり元本1,000万円までとその利息等が保護されます(利息のつかない決済用預金は全額保護)。
また、金融機関の破綻時、個人事業主の預金は、事業用と事業用以外は、同じ人の預金とされます(名寄せ)ので、預金保険で保護されるのは、合計して元本1,000万円までとその利息等となります(事業用と事業用以外で区別されない)。
資料のうち、当座預金は利息のつかない決済用預金ですので、全額保護されます。
また、外貨預金は預金保険制度の対象外です。
よって、元本1,000万円までとなるのは以下の通り。
啓二さん:普通預金350万円、定期預金450万円⇒合計800万円
福岡商店:定期預金340万円⇒合計340万円
総計 :800万円+340万円=1,140万円→保護対象は1,000万円まで
従って、預金保険制度で保護される金額(最大金額)は、
普通・定期1,000万円+当座預金120万円=1,120万円
従って正解は、2. 1,120万円
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