問20 2017年5月学科
問20 問題文択一問題
損害保険を活用した家庭のリスク管理に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.地震を原因として自宅が倒壊する場合に備えて、地震保険が付帯された火災保険を契約した。
2.国内旅行中の食事が原因で細菌性食中毒を発症する場合に備えて、国内旅行傷害保険を契約した。
3.飼い犬が他人にかみついてケガを負わせて法律上の賠償責任を負担する場合に備えて、個人賠償責任補償特約が付帯された家族傷害保険を契約した。
4.勤務している会社を定年退職して再就職後の収入が減少する場合に備えて、所得補償保険を契約した。
問20 解答・解説
損害保険による個人のリスク管理に関する問題です。
1.は、適切。地震保険は、居住用建物や家財について、地震による火災や損壊の損失を補償するために、火災保険に付帯して加入する保険で、地震、噴火、地震・噴火による津波による損害が補償対象です。
2.は、適切。国内旅行傷害保険は、国内旅行中の怪我のほか、細菌性食中毒も補償対象です。
3.は、適切。家族傷害保険は、日常生活の偶然な事故による傷害(死亡・後遺障害・入院・手術・通院)を補償する保険で、本人・配偶者・その他の親族が補償対象です。また、個人賠償特約や個人賠償責任補償特約は、日常生活における偶発的な事故による賠償責任を補償(自転車やペットによる賠償責任も補償対象)するものですので、飼い犬による賠償リスクへの備えとして有効です。
4.は、不適切。所得補償保険は、病気やケガで就業不能となった場合、保険金として設定した一定金額を月額で受け取れる保険ですので、定年退職等の病気・ケガに起因しない転職・再就職時の収入減少は補償対象外です。
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