問3 2016年9月実技生保顧客資産相談業務
問3 問題文
最後に、Mさんは、Aさんに対して、老後の年金収入を増やす各種制度の留意点について説明した。Mさんが説明した次の記述(1)〜(3)について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
(1)「確定拠出年金のデメリットとして、加入時や運用期間中に事務費などの手数料がかかること、年金資産の運用リスクは加入者が負うことなどが挙げられます」
(2)「Aさんが国民年金基金に加入した場合、加入員の資格喪失は限定された事由に該当した場合のみとなり、任意に脱退することはできません」
(3)「妻Bさんは、共同経営者としてAさんの事業の経営に携わっていても、個人事業主または会社等の役員ではないため、小規模企業共済制度に加入できません」
問3 解答・解説
国民年金基金・確定拠出年金・小規模企業共済の留意点に関する問題です。
(1)は、○。確定拠出年金は、加入時や運用期間中に事務費などの手数料がかかる点と、将来の年金受取額が加入者自身の運用指図による運用実績に応じて増減するため、運用リスクを加入者自身が負うことに注意が必要です。
(2)は、○。国民年金基金は、加入は任意ですが、脱退は任意にすることはできず、脱退しても脱退一時金等で掛金が還付されることはありません。(将来年金として支給されます)。
脱退できるのは、別の都道府県に引っ越したり(地域型の場合)、サラリーマンになって国民年金の第1号被保険者でなくなった場合などです。
(3)は、×。小規模企業共済の加入条件は、常時使用する従業員数が20人以下(商業・サービス業は5人以下)の個人事業主または法人の役員で、個人事業の場合だと共同経営者も2人まで加入できます。
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