2級FP過去問解説　問12　2016年1月実技（生保顧客）

Ａさんの平成27年分の所得税の算出税額を計算した下記の空欄(1)〜(3)に入る最も適切な数値を求めなさい。なお、Ａさんの平成27年分の所得税に係る所得控除の額の合計額は1,500,000円とする。また、問題の性質上、明らかにできない部分は「□□□」で示してある。


＜資料＞ 所得税の速算表

所得税の申告納税額に関する問題です。

Ａさんの所得は、事業所得と雑所得（個人年金保険の確定年金）、一時所得（養老保険の満期保険金）です。

事業所得は400万円と明示されていますので、ここでは雑所得と一時所得を計算します。

雑所得は、公的年金とその他の雑所得を分けて計算しますが、本問では公的年金はないため、その他の雑所得のみを計算します。
その他雑所得＝収入額−収入を得るために支出した額
　　　　　　＝確定年金100万円−必要経費80万円＝20万円

よって、(1)の正解は、200,000（円単位）

次に、一時所得＝収入額−収入を得るために支出した額−特別控除50万円　ですので、養老保険の差損益を計算します。
養老保険の差損益：満期保険金440万円−保険料360万円＝80万円
よって、一時所得＝80万円−特別控除50万円＝30万円

さらに、総所得金額を計算する際に、一時所得はその２分の１が合算対象です。
よって、Ａさんの総所得金額＝事業所得＋雑所得＋一時所得÷２
　　　　　　　　　　　　　＝400万円＋20万円＋30万円÷２＝435万円

よって(2)の正解は、4,350,000（円単位）

最後に、課税総所得金額、算出税額を計算して求めます。
課税総所得金額＝総所得金額435万円−所得控除合計150万円＝285万円
算出税額＝課税総所得285万円×10％−9.75万円＝18.75万円
よって、(3)の正解は、187,500（円単位）

以上により正解は、(1)200,000（円） （2)4,350,000（円）　(3)187,500（円）

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