問10 2016年1月学科
問10 問題文択一問題
クレジットカードに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.リボルビング払いの手数料の支払方式には、月々の一定の支払額の中に手数料を含めて請求される「ウィズイン方式」と、月々の一定の元金支払額に手数料を上乗せして請求される「ウィズアウト方式」とがある。
2.割賦販売法の規定によれば、クレジット会社は、利用者とクレジット契約を行う際、その利用者の年収、生活維持費、クレジット債務などから算定される支払可能見込額を調査することが原則として義務付けられている。
3.クレジットカードを使用したキャッシング(無担保借入)は、貸金業法上、総量規制の対象となり、キャッシング利用可能額の合計は、原則として、その他の無担保借入残高(他社も含む)と合算して年収額の3分の2までとなっている。
4.クレジットカードのショッピングの利用可能枠を換金する目的で利用する「ショッピング枠現金化」は、クレジットカード会員規約に規定されている禁止行為に該当する。
問10 解答・解説
クレジットカードに関する問題です。
1.は、適切。クレジットカードのリボ払い=リボルビング払方式(元利定額方式)は、毎月一定金額を支払う(返済する)方式ですが、返済していない分の残高に対して利息(手数料)が発生し、ウィズイン方式では毎月の一定支払額に利息(手数料)が含まれ、ウィズアウト方式では元本充当金を毎月一定額とし、そこに利息(手数料)を上乗せして支払います。
つまり、住宅ローンでいえば元利均等返済がウィズインで、元金均等返済がウィズアウトというわけですね。
2.は、適切。割賦販売法により、クレジットカード会社にはカード利用者の年収、生活維持費、クレジット債務等から算定される支払可能見込額を調査することが義務付けられています。
3.は、不適切。クレジットカードのキャッシングは無担保の借り入れであるため、貸金業法における融資額の総量規制により、他社も含めたその他の無担保の借入金と合算して、年収の3分の1までとなっています。
4.は、適切。「ショッピング枠現金化」とは、ショッピングの利用可能枠内で購入した商品を現金化業者に低額で買い取ってもらう取引で、カード利用者はキャッシング枠が限度額に達していても現金を手に入れられ、現金化業者は買い取った商品を転売することで利益を得ることになります。
利用者側は当座のお金を手に入れられるものの、結局債務は入手した現金以上に膨らみますし、クレジットカード会社は返済が焦げ付くリスクだけを負わされるため、カードの会員規約で禁止しています。
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