問1 2015年10月実技中小事業主資産相談業務

問1 問題文と解答・解説

問1 問題文

Mさんは、Aさんに対して、中小企業退職金共済制度(以下、「中退共」という)について説明した。Mさんが説明した次の記述(1)〜(3)について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。

(1) 「中退共は、中小事業主が独立行政法人中小企業基盤整備機構との間で雇用者(従業員)を被共済者とする退職金共済契約を締結し、退職金の準備を図る共済制度です」

(2) 「X社のように一般業種に該当する企業が中退共に加入するためには、常時雇用する従業員数が300人以下または資本金の額が3億円以下という加入要件を満たす必要があります」

(3) 「掛金は、月額5,000円から5万円までの16種類のなかから被共済者(従業員)ごとに任意に選択し、拠出することができます」

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問1 解答・解説

中小企業退職金共済(中退共)に関する問題です。

(1) は、×。中退共は、中小事業主が(独)勤労者退職金共済機構との間で雇用者(従業員)を被共済者とする退職金共済契約を締結し、退職金の準備を図る共済制度です。

事業主が(独)中小企業基盤整備機構と共済契約を締結するのは、小規模企業共済で、個人事業主や小規模法人の役員などが加入対象者です。

(2) は、○。中退共に加入できる法人は業種により異なり、一定の要件(常用従業員数または資本金・出資金)を満たす必要があります。
一般業種の要件は、「常用従業員数300人以下または資本金・出資金3億円以下」ですので、]社はいずれの要件も満たしている(常用従業員50人、資本金3,000万円)ため、加入することができます。

(3) は、×。中退共の掛金は、従業員1人につき月額5,000円以上30,000円以下の16種類(パートタイマーなどの短時間労働者の場合は2,000円以上4,000円以下の3種類)の範囲内で、事業主はその中から従業員ごとに任意に選択できます。

第1問             問2

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