問27 2015年10月学科
問27 問題文択一問題
オプション取引の一般的な特徴や種類に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.オプションの売り手は、当初にプレミアムを受け取ることができるが、買い手の権利行使に応じる義務があり、原資産の価格変動による損失は極めて大きくなる可能性がある。
2.コール・オプションでは、他の条件が同じであれば、権利行使価格が高いものほど、プレミアムは高くなる。
3.プット・オプションでは、他の条件が同じであれば、ボラティリティが上昇すると、プレミアムは低くなる。
4.日経225オプションおよびTOPIXオプションは、取引開始日から取引最終日までの間であればいつでも権利行使可能なアメリカンタイプである。
問27 解答・解説
デリバティブ取引に関する問題です。
1.は、適切。オプション取引では、「コール」、「プット」にかかわらず、買い手は権利を行使するか放棄するか自由に選択可能ですが、オプションの売り手は当初プレミアムを手に入れる代わりに、買い手の権利行使に応じる義務を放棄できません。このため、オプションの売り手の損失は理論上無限大となります。
2.は、不適切。オプション・プレミアム(オプションの価格)は、オプションの買い手にとって有利な条件には上昇し、不利な条件には下落します。そのため、権利行使価格が高いほど、コール・オプションのプレミアムは低くなり、プット・オプションのプレミアムは高くなります。
100円の大根を50円で買える権利と70円で買える権利がある場合、70円で買える権利の方がより不利ですよね?よって買える値段が高いほど、この権利の値段(プレミアム)も低下します。
3.は、不適切。オプション・プレミアム(オプションの価格)は、オプションの買い手にとって有利な条件には上昇し、不利な条件には下落します。そのため、ボラティリティ(価格変動の激しさ)が上昇すると、買い手は損失を限定しながらより多くの利益を上げられる可能性が高くなるため、買い手に有利となり、オプションのプレミアムは高くなります。
4.は、不適切。オプション取引のうち、ヨーロピアンタイプは満期日に限り権利行使可能であるのに対し、アメリカンタイプは取引開始日から取引最終日までいつでも権利行使可能です。日経225やTOPIXオプションは、満期日に限り権利行使可能なヨーロピアンタイプのオプションです。
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