問16 2015年10月学科
問16 問題文択一問題
自動車損害賠償責任保険(以下「自賠責保険」という)に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.自賠責保険では、運転者が被保険自動車を運行中に起こした事故により自動車や建造物等を損壊させた損害については、補償の対象とならない。
2.自賠責保険では、運転者が被保険自動車を運行中に起こした事故により運転者自身が死亡した場合、運転者の遺族に死亡保険金が支払われる。
3.二輪自動車および原動機付自転車の運行にあたって、自賠責保険の加入は任意ではなく強制とされている。
4.自賠責保険における保険金の限度額は、被害者1人につき、死亡による損害については3,000万円、傷害による損害については120万円である。
問16 解答・解説
自賠責保険に関する問題です。
1.は、適切。自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)は、対人賠償が補償対象で、対物賠償は補償対象外です。
2.は、不適切。自賠責保険の補償対象は、「他人」のみ=運転者・運行供用者以外、です(運行供用者=自分の車の運転者、父の車を子が運転する場合の父、運送会社・タクシー会社等)。
従って、運転者が事故で死亡した場合でも、運転者の遺族には死亡保険金は支払われません。
3.は、適切。自賠責保険は、人身事故を補償対象とする、加入義務がある強制保険で、加入なしに運行することはできません(2輪車や原付含む)。
4.は、適切。自賠責保険の支払限度額は、被害者1名につき、死亡による損害については最高3,000万円、傷害による損害については最高120万円です。
なお、一定の後遺障害の場合は最高4,000万円です。
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