問10 2015年10月学科
問10 問題文択一問題
中小企業の資金調達に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.手形借入は、企業が借入金額を額面とする金融機関宛の約束手形を差し入れることで金融機関から融資を受けて資金を調達する方法である。
2.第三者割当増資は、特定の既存株主に限定して新株引受権を与え、新たに株式を発行して資金を調達する方法である。
3.社債を発行することができる会社は、会社法上の株式会社に限られる。
4.株式発行による増資資金と社債発行による調達資金はいずれも資金の長期借入れとなり、それらの調達状況は貸借対照表上の負債勘定で確認することができる。
問10 解答・解説
企業の資金調達に関する問題です。
1.は、適切。手形借入とは、金融機関宛の約束手形を振り出し、それを金融機関に差し入れて資金を調達する方法です。
つまり、「●月●日に●●円支払います」という証文を担保に、銀行から借金することです。
紙切れ一枚で取引を行う信用取引の1つですので、金利は高めです。
2.は、不適切。第三者割当増資は、株主であるか否かを問わず、特定の第三者に新株引受権を与えて株式を発効して、資金調達する方法です。
会社の株主資本を充実させ、財務内容を健全化させることが出来ますが、既存の株主には持株比率が低下する等の不利益を被る恐れもあります。
3.は、不適切。平成18年の新会社法施行以降、社債の発行は株式会社だけでなく、特例有限会社、合名会社、合資会社、合同会社も社債を発行することができるようになりました(以前は有限会社等では社債発行は不可とされていました)。
4.は、不適切。社債発行による調達資金は、資金の長期借入れとして、貸借対照表の負債に計上されますが、株式発行による増資資金は、返済不要の自己資本として、貸借対照表の純資産に計上されます。
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