問11 2015年9月学科
問11 問題文択一問題
生命保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.逓増定期保険は、保険期間の経過に伴い保険料および保険金額が所定の割合で増加する。
2.生存給付金付定期保険は、被保険者が死亡した場合、保険金額からすでに支払われた生存給付金の額を差し引いた金額が死亡保険金として支払われる。
3.収入保障保険から遺族が受け取る年金を一括で受け取る場合の受取額は、年金形式で受け取る場合の受取総額よりも少なくなる。
4.養老保険の被保険者に高度障害保険金が支払われた後、その被保険者が保険期間満了まで生存した場合は満期保険金が支払われる。
問11 解答・解説
生命保険の商品性に関する問題です。
1.は、不適切。逓増定期保険は、保険期間の経過とともに死亡保険金額が逓増しますが、支払保険料は一定です。
このため、企業が役員に逓増定期保険をかけることで、保険料の一部を損金計上しながら、役員の死亡・引退時の退職金を準備することができます。
2.は、不適切。生存給付金付定期保険は、一定期間毎に生存給付金が受け取れる定期保険で、保険期間中に被保険者が死亡・高度障害となった場合には、定額の死亡保険金(高度障害保険金)が受け取れます(支払済みの生存給付金を差し引きません)。
生存給付金がある分、通常の定期保険よりも保険料は割高ですが、満期時にも満期受取金が支払われるため、貯蓄機能を備えた定期保険といえます。
3.は、適切。収入保障保険(生活保障保険)では、死亡保険金を受け取る際、年金形式・一時金のどちらかを選択出来ますが、一時金で受け取る場合、将来発生する利子分を割り引いた額になるため、年金形式より受取額が少なくなります。
4.は、不適切。養老保険は、保険期間中に万一のことがあって、死亡保険金や高度障害保険金が支払われた場合には、その時点で契約は終了するため、満期保険金は支払われません。
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