問40 2015年5月実技資産設計提案業務
問40 問題文
和男さんは、老齢基礎年金の受給方法と支給率について、FPの杉野さんに質問をした。和男さんの老齢基礎年金に関する次の記述の空欄(ア)〜(ウ)に入る適切な語句を語群の中から選び、その番号のみを解答欄に記入しなさい。なお、和男さんは大学卒業後の22歳から現在の事業に従事し、国民年金の第1号被保険者として保険料を継続して納付しており、今後も60歳になるまで保険料を納付するものとする。また、和男さんは60歳以降、国民年金に任意加入しないものとし、障害年金については考慮しないものとする。支給率の計算に当たっては、下記<資料>に基づくこととする。
<資料>
・繰上げ支給の支給率
100%−(***%×繰上げ請求月から65歳到達月の前月までの月数)
・繰下げ支給の支給率
100%+(0.7%×65歳到達月から繰下げ申出月の前月までの月数)
(注)問題の性質上、一部を***としている。
和男さんに支給される老齢基礎年金は、
・61歳に達した月に「支給繰上げの請求」をすると、65歳から支給される額の( ア )に減額され、この支給率が( イ )継続して適用される。
・68歳に達した月に「支給繰下げの申出」をすると、65歳から支給される額の( ウ )に増額される。
<語群>
1. 71.2% 2. 76.0% 3. 80.8%
4. 116.8% 5. 125.2% 6. 133.6%
7.一生涯 8. 70歳に達するまでの間
問40 解答・解説
年金の繰上げ・繰下げに関する問題です。
老齢基礎年金を繰上げ受給する場合、1ヶ月につき0.5%減額され、減額された年金額で生涯支給されます。
よって、65歳からの年金を、4年繰上げて61歳から受給した場合の減額率は以下の通り。
繰上げによる減額率=4年×12月×0.5%=24%
従って、61歳からの年金は、繰上げにより76%(=1−24%)に減額されます。
これに対し、年金の支給繰下げをした場合、年金は1カ月当たり0.7%増額されます。
よって、65歳からの年金を、3年繰下げて68歳から受給した場合の増額率は以下の通り。
繰下げによる増額率=3年×12月×0.7%=25.2%
従って、68歳からの年金は繰下げにより125.2%(=1+25.2%)に増額されます。
以上により正解は、(ア)2. 76.0% (イ)7.一生涯 (ウ)5. 125.2%
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