第5問 2015年5月実技生保顧客資産相談業務
第5問 問題文
Aさん(68歳)は,X株式会社(以下,「X社」という)の代表取締役社長である。Aさんは,長男Cさん(36歳,X社取締役)に事業を引き継がせたいと考えているが,Aさんが保有する財産に占めるX社株式の割合が高いため,二男Dさん(33歳,公務員)との間で遺産分割を巡る争いが起きることを心配している。
そこで,Aさんは,自身の相続開始前に遺産分割にある程度の道筋をつける意味から,家族と話合いをしたうえで,平成27年中に財産の一部を贈与する予定である。また,孫Eさん(8歳)に対しては,「直系尊属から教育資金の一括贈与を受けた場合の贈与税の非課税の特例」(以下,「教育資金の非課税特例」という)を利用して,現金の贈与を検討している。
第5問 資料
Aさんの家族構成および平成27年中にAさんが贈与する予定の財産に関する資料は,以下のとおりである。
<Aさんの家族構成>
<平成27年中にAさんが贈与する予定の財産に関する資料>
(1) 妻Bさんに対する贈与財産
自宅(土地および建物) : 2,500万円(相続税評価額)
(2)二男Dさんに対する贈与財産
現金 : 3,000万円
(3)孫Eさんに対する贈与財産
現金(教育資金の一括贈与): 1,200万円
※妻Bさん,二男Dさんおよび孫Eさんは,上記の贈与以外に過去および平成27年中に財産の贈与は受けていないものとする。
※上記以外の条件は考慮せず,各問に従うこと。
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