問55 2014年9月学科
問55 問題文択一問題
相続税における「遺産に係る基礎控除」の計算に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.相続人が相続の放棄をした場合、その放棄をした者については、「法定相続人の数」に算入しない。
2.相続人に被相続人の実子と複数の養子(特別養子ではない)がいる場合、「法定相続人の数」に算入する養子の数は1人となる。
3.代襲相続人であり、かつ、被相続人の養子となっている者については、実子2人分として「法定相続人の数」に算入する。
4.法定相続人が1人もいない場合、相続税額の計算上、遺産に係る基礎控除額は0(ゼロ)となる。
問55 解答・解説
相続税の基礎控除に関する問題です。
1.は、不適切。法定相続人は相続放棄があっても、基礎控除の計算上「相続放棄はなかったもの」として扱われます。
2.は、適切。相続税の基礎控除は、5,000万円+法定相続人の数×1,000万円(平成27年1月1日以降は3,000万円+法定相続人の数×600万円)ですが、養子の場合は実子がいる場合は1人まで、実子がいない場合は2人まで法定相続人とすることができます。
3.は、不適切。自分の子が死亡し、孫を養子とした場合、孫は親(被相続人の子)の代襲相続人であり、祖父母の養子となるわけですが、実子2人分として法定相続人の数には算入されません。
なお、子が生存していて孫を養子にすると、法定相続人が1人増えますので、相続税の基礎控除額は増えますが、被相続人の直系卑属がその被相続人の養子となっている場合は、相続税の2割相当額加算の対象です。
4.は、不適切。相続税の基礎控除は、5,000万円+法定相続人の数×1,000万円(平成27年1月1日以降は3,000万円+法定相続人の数×600万円)ですので、法定相続人が1人もいない場合、相続税の基礎控除は5,000万円となります。
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