問38 2014年9月学科

問38 問題文と解答・解説

問38 問題文択一問題

法人税の仕組みに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1.内国法人は、国内源泉所得について法人税の納税義務を負い、国外源泉所得は課税対象とならない。

2.法人税の各事業年度の所得の金額と企業会計における決算上の当期純利益とは、必ずしも一致するとは限らない。

3.期末資本金の額が1億円以下の一定の中小法人に対する法人税は、所得金額のうち1,000万円を超える部分には25.5%、1,000万円以下の部分には15.0%の税率が適用される。

4.法人税は、原則として、法人税の確定申告書を提出した日の翌日から2ヵ月以内に納付しなければならない。

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問38 解答・解説

法人税の仕組みに関する問題です。

1.は、不適切。内国法人については、日本国内で発生した所得である国内源泉所得はもちろん、日本国外で発生した国外源泉所得も法人税の課税対象となります。

2.は、適切。法人税法上の課税所得金額は、法人の確定した決算による会計上の当期純利益をもとに、申告調整を行い算出(税法独自の規定によって、益金・損金に算入・不算入とされる項目を加算・減算する)するため、所得と純利益は一致するとは限りません。

3.は、不適切。法人税は比例税率で原則25.5%、資本金1億円以下の中小法人の場合は所得金額800万円まで15%です。
※法人税率は、平成24年4月1日以後に開始する事業年度より、30%(800万円までは18%)⇒25.5%(800万円までは15%)に改正されました。

4.は、不適切。法人税の申告・納付期限は、各事業年度終了日の翌日から2ヵ月以内で、納税地の所轄税務署長に申告・納付します(申告書提出から2ヶ月以内ではありません)。

問37             問39

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