問2 2014年9月学科

問2 問題文と解答・解説

問2 問題文択一問題

会社員に対する一般的なライフステージにおける資金運用等のアドバイスに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1.30歳代で住宅を取得する際に長期の住宅ローンを借り入れる場合には、金利水準や収支の見通しなどについて十分に検討したうえで入念に準備し、計画することが必要である。

2.40歳代で住宅ローンの返済と子の教育資金が重なり支出が増大する場合には、余裕資金がなくてもリスクをおそれず、ハイリターンの資産運用を積極的に行い、収入を補うことが必要である。

3.50歳代で老後の生活資金を準備する場合には、受給することができる年金や退職金の額などを把握し、老後生活に支障をきたさないようなリタイアメントプランを立てることが必要である。

4.60歳代以降の退職後で、収入が公的年金のみである場合には、資産運用についてはリスクを避け、元本が確保された金融商品などによる安定的な運用を心掛けることが必要である。

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問2 解答・解説

世代別の資金運用に関する問題です。

1.は、適切。長期の住宅ローンを利用する場合、金利や収支の変動はローンの返済負担に多大な影響を与えるため、事前の十分な検討と入念な準備を行い、返済計画を立てることが必要です。

2.は、不適切。40歳代は住宅ローンの返済と教育資金で支出が増大しますが、資産運用は万一市場が暴落しても、生活が破綻しないように余裕資金で行うことが原則ですので、ローリターンでも低リスクの資産運用を心掛けることが必要です。

3.は、適切。老後の生活資金の準備には、年金や退職金の額を把握し、老後生活に支障をきたさない資金額と運用方法を設定したリタイアメントプランが必要です。

4.は、適切。定年退職後は安定的な収入源が公的年金だけとなり、収入額も減少してしまいますから、このように許容リスクが低い状態でリスクを取った資産運用を行うと、市場が暴落した際には一気にその影響を受け、生活が行き詰ってしまうため、元本確保型の金融商品による安定的な運用を心掛けることが必要です。

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