問11 2014年5月実技資産設計提案業務
問11 問題文
野村真由美さん(38歳)が契約者(保険料負担者)および被保険者として加入している生命保険(下記<資料>参照)の保障内容等に関する次の記述の空欄(ア)〜(ウ)にあてはまる数値を解答欄に記入しなさい。なお、保険契約は有効に継続しているものとし、真由美さんはこれまでに<資料>の保険から保険金・給付金を一度も受け取っていないものとする。また、各々の記述はそれぞれ独立した問題であり、相互に影響を与えないものとする。
<資料>
真由美さんが現時点(38歳)で、
・ 交通事故で即死した場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は( ア )万円である。
・ 子宮ガン(悪性新生物)で10日間入院し、給付倍率40倍の手術(1回)を受けた場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は( イ )万円である。
・ 不慮の事故で骨折して20日間入院し、給付倍率20倍の手術(1回)を受けた場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は( ウ )万円である。
問11 解答・解説
生命保険の保障内容に関する問題です。
交通事故により死亡(即死)した場合、本問の定期保険特約付終身保険からは終身保険・定期保険特約・三大疾病保障定期保険特約・傷害特約によってそれぞれ保険金・給付金が支給されます。
※「三大疾病保障定期保険特約」は、脳卒中・ガン・急性心筋梗塞になった際に保険金が支払われますが、死亡・高度障害状態に陥った際は、原因が特定疾病でなくても保険金が支払われる特約です。
なお、不慮の事故で180日以内に死亡した場合、傷害特約が上乗せされます(災害割増特約も同様)。
※災害割増特約:不慮の事故による死亡・高度障害が支払対象
※傷害特約:不慮の事故による死亡・身体障害が支払対象(障害の程度に応じて給付)
よって、本問の定期保険特約付終身保険で支払われる死亡保険金合計額は、
終身200万円+定期1,000万円+三大疾病300万円+傷害500万円=合計2,000万円 となります。
また、子宮ガンで入院・手術をした場合、三大疾病保障定期保険特約・疾病入院特約・女性疾病入院特約によってそれぞれ保険金・給付金が支払われます。
※女性疾病入院特約の給付対象:乳ガン、子宮ガン、子宮筋腫、卵巣腫瘍 等
疾病・女性疾病入院特約は、入院5日目から支給されるため、4日目までは支給対象外です。よって、10日間入院した場合は、10日−4日=6日間が支給対象期間です。
また、疾病入院特約により、ガンによる手術の場合は、入院給付金日額の40倍の手術給付金が支払われます。
よって、子宮ガン(悪性新生物)で手術1回、10日間入院した場合の保険金合計額は、
三大疾病300万円+疾病0.5万円×6日間+手術0.5万円×40+女性0.5万円×6日間
=300万円+3万円+20万円+3万円=326万円 となります。
最後に、不慮の事故による骨折で入院・手術をした場合、災害入院特約によって、入院給付金が支払われます。
※災害入院特約の給付対象:交通事故、薬品等による中毒、自然災害や火災による入院 等
なお、疾病入院特約は、通常病気の治療を目的とした入院が対象ですのでため、支給対象外です。
災害入院特約は、入院5日目から支給されるため、4日目までは支給対象外です。よって、20日間入院した場合は、20日−4日=16日間が支給対象期間です。
また、災害入院特約により、所定の給付倍率に該当する手術のため、入院給付金日額の20倍の手術給付金が支払われます。
入院給付金合計額は、災害0.5万円×16日間+手術0.5万円×20=18万円
従って正解は、(ア)2,000(万円) (イ)326(万円) (ウ)18(万円)
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