問10 2014年1月実技資産設計提案業務
問10 問題文
木内康則さん(42歳)が契約者(保険料負担者)および被保険者として加入している生命保険(下記<資料>参照)の保障内容等に関する次の記述の空欄(ア)〜(ウ)にあてはまる数値を解答欄に記入しなさい。なお、保険契約は有効に継続し、かつ特約は自動更新しているものとし、康則さんはこれまでに<資料>の保険から、保険金・給付金を一度も受け取っていないものとする。また、各々の記述はそれぞれ独立した問題であり、相互に影響を与えないものとする。
<資料>
・康則さんが現時点で、糖尿病と診断され25日間入院した場合(手術は受けていない)、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は( ア )万円である。
・康則さんが現時点で、初めて胃ガン(悪性新生物)と診断され、32日間入院し、給付倍率40倍の手術(1回)を受けた場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は( イ )万円である。
・康則さんが現時点で、交通事故で即死した場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は( ウ )万円である。
問10 解答・解説
生命保険の保障内容に関する問題です。
糖尿病で入院した場合、資料の定期保険特約付終身保険からは疾病入院特約、生活習慣病入院特約によってそれぞれ保険金・給付金が支払われます。
※生活習慣病(成人病)医療特約の給付対象:ガン、脳血管疾患、心臓疾患、高血圧性疾患、糖尿病
疾病入院特約も生活習慣病入院特約も、「入院5日目から日額5,000円」とありますから、糖尿病で入院しても、入院4日目までは支払対象外です。
よって、糖尿病による25日間の入院では、25日−4日=21日分が支払日数です。
従って、支払われる入院給付金は、
疾病:日額5,000円×21日=10.5万円
生活習慣病:日額5,000円×21日=10.5万円 ですので、合計21万円 です。
また、ガンで入院・手術した場合、資料の定期保険特約付終身保険からは三大疾病保障定期保険特約・疾病入院特約・生活習慣病入院特約によってそれぞれ保険金・給付金が支払われます。
※「三大疾病保障定期保険特約」は、脳卒中・ガン・急性心筋梗塞になった際に保険金が支払われます。
疾病入院特約と生活習慣病入院特約の支払日数は、既に確認した通り、32日−4日=28日分です。
よって、胃ガン(悪性新生物)で手術1回(40倍)、32日間入院した場合の保険金合計額は、
三大疾病300万円+疾病0.5万円×28日間+生活習慣0.5万円×28日間+手術0.5万円×40
=300万円+14万円+14万円+20万円=348万円
最後に、交通事故により死亡(即死)した場合、資料の定期保険特約付終身保険からは終身保険・定期保険特約・三大疾病保障定期保険特約・傷害特約によってそれぞれ保険金・給付金が支給されます。
※「三大疾病保障定期保険特約」は、脳卒中・ガン・急性心筋梗塞になった際に保険金が支払われますが、死亡・高度障害状態に陥った際は、原因が特定疾病でなくても保険金が支払われる特約です。
なお、不慮の事故で180日以内に死亡した場合、傷害特約が上乗せされます(災害割増特約も同様)。
※災害割増特約:不慮の事故による死亡・高度障害が支払対象
※傷害特約:不慮の事故による死亡・身体障害が支払対象(障害の程度に応じて給付)
よって、本問の定期保険特約付終身保険で支払われる死亡保険金合計額は、
終身500万円+定期2,500万円+三大疾病300万円+傷害300万円=合計3,600万円 となります。
以上により正解は、(ア)21(万円) (イ)348(万円) (ウ)3,600(万円)
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