第5問 2014年1月実技中小事業主資産相談業務
第5問 問題文
非上場会社であるX株式会社(以下,「X社」という)は,オーナー社長であるAさん(69歳)が大手食品メーカーを退職して設立した会社である。X社の業績は,堅調に推移しており,今期も黒字決算が見込まれる。
Aさんは,最近,自身の健康面に不安を感じることが多く,元気なうちに専務取締役である長男Cさん(40歳)に事業を承継させようと決意した。Aさんは,現在,長男Cさんのために,経営に関与していない兄Dさん所有の株式を買い取っておきたいと考えている。
本来は,長男Cさんが兄Dさん所有の株式を買い取るのが望ましいが,長男Cさんにはその資力がないため,X社が買い取る予定である。
第5問 資料
〈X社の概要〉
(1) 業種:食料品製造業
(2) 資本金等の額:5,000万円
(発行済株式総数1,000,000株,すべて普通株式で1株につき1個の議決権を有している)
(3) 株主構成
Aさん :700,000株
妻Bさん :50,000株
長男Cさん:50,000株
兄Dさん :200,000株
(4) 株式の譲渡制限 あり
(5) 従業員数 110人
※相続税におけるX社の株式の評価上の規模区分は「大会社」であり,特定の評価会社には該当しない。
(6) X社および類似業種の比準要素等
※すべて1株当たりの資本金等の額を50円とした場合の金額である。
※X社の1株当たりの純資産価額は,類似業種比準価額よりも高い。
※上記以外の条件は考慮せず,各問に従うこと。
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