問22 2014年1月学科
問22 問題文択一問題
投資信託の仕組みと特徴に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.追加型投資信託は、当初設定後も追加設定が可能な投資信託である。
2.ファンド・オブ・ファンズは、投資対象や運用スタイル等の異なる複数の投資信託に分散投資する形態の投資信託である。
3.ブル型ファンドは、ベンチマークとする市場指数の変動とは逆の動きとなることを目指して運用するタイプの投資信託である。
4.上場されている不動産投資信託(J−REIT)は、上場株式の売買と同様、指値注文・成行注文がいずれも可能である。
問22 解答・解説
投資信託の分類に関する問題です。
1.は、適切。追加型(オープン型)投信は、当初設定日以降も追加設定が行われ(追加購入可能)、従来の信託財産とともに運用される投資信託です。
これに対し単位型(ユニット型)投信は、当初募集期間にのみ購入可能な投信です。
2.は、適切。ファンド・オブ・ファンズは、要するに「投資信託に投資する投資信託」で、投資対象や運用スタイル等が異なる、複数の投資信託に分散投資する投資信託です。
予算上たくさんの投信に投資できない人でも、実質的に世界各地や様々な金融商品の投資信託に小口で投資できるメリットがあります。
3.は、不適切。先物やオプションといったデリバティブ(金融派生商品)で運用する派生商品型の投資信託のうち、ブル型は、ベンチマークが上昇すると基準価額がベンチマーク以上に上昇し、ベア型は、ベンチマークが下落すると基準価額が上昇するように設計されています。
つまり、ブル型(牛が角を突き上げる様子に由来)は、市場が上昇しているときに更に収益が上がる商品で、ベア型(熊が爪を振り下ろす様子に由来)は、市場が下落していても収益が上がる商品ということです(逆に市場上昇時には損失が発生)。
4.は、適切。J-REITは、証券取引所に多数の銘柄が上場しており、通常の株式同様に指値注文や成行注文等、市場で自由に売買でき、一般的には証券会社を通じて取引を行います。
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