2級FP過去問解説　問20　2014年1月学科

損害保険を利用した家庭のリスク管理に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

１．Ａさんは、火災や台風の突風による自宅の損害に備えて、建物と家財を保険の対象とした火災保険の契約をした。

２．Ｂさんは、中学校に自転車通学する子どもが歩行者と接触事故を起こして法律上の損害賠償責任を負った場合に備えて、個人賠償責任保険を付帯した普通傷害保険の契約をした。

３．Ｃさんは、子どもの出産や育児のために就業できずに収入が途絶える場合に備えて、所得補償保険の契約をした。

４．Ｄさんは、新車を購入した際、車両に対するいたずらや盗難に遭った場合に備えて、車両保険を付けた自動車保険の契約をした。

損害保険による個人のリスク管理に関する問題です。

１．は、適切。火災保険は、火災による損害以外にも、水災（洪水）・風災（突風）・落雷・ひょう災・雪災などの自然災害による損害についても、補償対象です。

２．は、適切。個人賠償責任保険は、偶発的な事故による賠償責任を補償するものですので、自転車事故による損害賠償責任も補償対象です。

３．は、不適切。所得補償保険は、病気やケガで就業不能となった場合、保険金として設定した一定金額を月額で受け取れる保険ですので、病気ではない出産や育児による就業不能は補償対象外です。

４．は、適切。車両保険は、盗難または衝突、接触、火災、爆発、台風、洪水などの偶然な事故による契約車両の損害に対して、補償されますので、車両へのイタズラや盗難は補償対象です。

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