問4 2013年9月実技生保顧客資産相談業務
問4 問題文
Mさんは,Aさんに対し,現在加入している生命保険の保障内容等について説明した。Mさんが説明した以下の文章の空欄(1)〜(3)に入る最も適切な語句または数値を,下記の〈語句群〉のイ〜リのなかから選び,その記号を解答用紙に記入しなさい。
@)仮に,Aさんが,現時点で医師によって生まれて初めて胃がんと診断確定され,継続して12日間入院(手術なし)した場合,Aさんが受け取ることができる給付金等の総額は,( 1 )万円となります。
A) 仮に,Aさんが,上記@)の退院後に給付金等を受け取り,その後に不慮の事故で180日以内に亡くなった場合,奥さまが受け取ることができる死亡保険金の額は,( 2 )万円となります。
B)仮に,奥さまが現時点で亡くなった場合,Aさんが受け取る死亡保険金は,( 3 )となります。
〈語句群〉
イ.8 ロ.316 ハ.324 ニ.1,300 ホ.1,500 ヘ.2,200
ト.相続税の対象 チ.所得税の対象 リ.非課税所得
問4 解答・解説
定期保険特約付終身保険の商品性に関する問題です。
ガンで入院した場合、特定疾病保障定期保険特約・入院特約・成人病入院特約によってそれぞれ保険金が支払われます。
※成人病入院特約の給付対象:ガン、脳血管疾患、心臓疾患、高血圧性疾患、糖尿病
また、入院特約と成人病入院特約には、「(5日目から)日額1万円」とありますから、入院4日目までは支払対象外です。
よって、12日−4日=8日分が支払日数です。
よって、ガンで12日間入院した場合の保険金合計額は、
特定疾病300万円+(入院1万円+成人病1万円)×8日間=合計316万円 となります。
また、不慮の事故により死亡した場合、終身保険・定期保険特約・傷害特約・災害割増特約からそれぞれ保険金・給付金が支給されます。
不慮の事故で180日以内に死亡した場合、傷害特約が上乗せされます(災害割増特約も同様)。
※災害割増特約:不慮の事故による死亡・高度障害が支払対象
※傷害特約:不慮の事故による死亡・身体障害が支払対象(障害の程度に応じて給付)
よって、本問の定期保険特約付終身保険で支払われる死亡保険金合計額は、
終身500万円+定期700万円+傷害500万円+災害割増500万円=合計2,200万円 となります。
(なお、特定疾病特約は保険金を受け取ると消滅しますが、主契約やその他の特約は有効なため、死亡時には保険金が支払われれます。)
最後に、生命保険の契約者と保険金受取人が同じで、被保険者が異なる場合、支払われる死亡保険金は、一時所得として所得税・住民税の課税対象となります。
本問の場合、主契約については被保険者がAさんですが、家族定期保険特約の被保険者は妻であり、契約者と保険金受取人はAさんとなるため、支払われる死亡保険金は一時所得として、所得税・住民税の課税対象となるわけです。
以上により正解は、(1) ロ.316、 (2) ヘ.2,200、 (3) チ.所得税の対象
関連・類似の過去問
この問題と似ている問題を検索してみよう!「検索」ボタンをクリック!
FP対策講座
<FP対策通信講座>
●LECのFP通信講座 ⇒ FP(ファイナンシャル・プランナー)サイトはこちら
●日本FP協会認定教育機関のWEB講座 ⇒ 2級FP技能士 (資格対策ドットコム)
●通勤中に音声学習するなら ⇒ FP 通勤講座
●社労士・宅建・中小企業診断士等も受けるなら ⇒ 月額定額サービス【ウケホーダイ】