問1 2013年9月学科
問1 問題文択一問題
収入が公的年金だけであるAさん夫婦(共に65歳)の下記の<表>キャッシュフロー表(抜粋)に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、問題の性質上、明らかにできない部分は「□□□」で示してある。また、選択肢間で相互の関連性はないものとする。
1.可処分所得は年間収入から税・社会保険料を控除した額であり、Aさん夫婦の毎年の可処分所得は、290万円である。
2.仮に、平成26年以降の毎年の物価上昇率を2%とする場合、平成30年の基本生活費は、「240万円+(240万円×2%)×5年」で計算される。
3.年間収支は、毎年50万円の赤字が続くと試算されているが、Aさん夫婦の収入を増やすことや、基本生活費、その他支出の支出額を減らすことにより改善することができる。
4.仮に、平成27年に自宅のリフォーム費用として、貯蓄を取り崩して200万円を支出した場合、平成30年末に貯蓄残高がゼロになる。
問1 解答・解説
キャッシュフロー表に関する問題です。
1.は、適切。キャッシュフロー表における可処分所得とは、年間の収入金額から社会保険料・所得税・住民税を控除した金額です。
可処分所得=年収−(社会保険料+所得税+住民税)
よって、Aさん夫婦の可処分所得=収入320万円−税・社保料30万円=290万円 です。
2.は、不適切。毎年の物価上昇率2%=毎年2%物価が上昇し続ける、ということですから、5年後(平成30年)の基本生活費は、現在の基本生活費より年利2%で5年間の複利計算した金額ということですね。
複利計算の計算式は、元金×(1+利率÷100)N乗 です(N=投資期間)。
5年後の基本生活費=240万円×(1+2÷100)5乗=264.979≒265万円
3.は、適切。キャッシュフロー表の年間収支は、プラス=黒字、マイナス=赤字を意味しますので、収入の増加や支出の減少により赤字を改善することが可能です。
4.は、適切。平成26年末の貯蓄残高が400万円で、毎年の赤字が50万円ですから、平成27年に200万円をリフォーム用に支出すると、
平成27年末の貯蓄残高=400万円−50万円−200万円=150万円
その後、平成28、29、30年の3年分の赤字150万円が発生すると、平成30年末には貯蓄残高がゼロになります。
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