問33 2013年5月学科

問33 問題文と解答・解説

問33 問題文択一問題

所得税における所得の種類に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1.不動産の売買取引の仲介により生じた所得は、譲渡所得となる。

2.株式会社が発行する社債の利子を受け取ったことによる所得は、配当所得となる。

3.ゴルフ会員権の譲渡による所得は、一時所得となる。

4.会社員が勤務先から無利息で資金を借りたことによる経済的利益は、原則として、給与所得となる。

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問33 解答・解説

所得税の所得分類に関する問題です。

1.は、不適切。不動産の売買自体による所得は譲渡所得ですが、不動産の仲介手数料は、事業所得です。

2.は、不適切。社債の利子は、利子所得として20%(所得税15%、住民税5%)の源泉分離課税です。
株式等の配当は、配当所得として軽減税率により10%(所得税7%、住民税3%)となっています。

3.は、不適切。ゴルフ会員権の譲渡は、総合課税の譲渡所得です。このため、譲渡により損失が出た場合は他の所得と損益通算可能です。

4.は、適切。会社によっては、福利厚生の一環として、無利息・低利で従業員に資金を貸してくれますが、通常の借金よりも利息を払わなくて良い=経済的利益がある、として、給与所得として課税されます。
このほか、商品・土地・建物等を無償・低価格で譲り受けたり、借り受けたりした場合も、経済的利益があるとして、給与所得として課税されます。

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