問23 2013年5月学科
問23 問題文択一問題
証券投資信託の仕組みと特徴に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.株式投資信託は、公社債投資信託以外の証券投資信託であり、株式だけでなく、公社債も組み入れることができる。
2.単位型(ユニット型)の投資信託は、新規設定後であっても信託期間中であれば、いつでも購入することができる。
3.ベア型ファンドは、一般にデリバティブを活用して、ベンチマークとする市場指数の変動とは逆の動きとなるように設計されている。
4.上場投資信託(ETF)は、上場株式と同様に、取引所における市場価格で売買される。
問23 解答・解説
投資信託の分類に関する問題です。
1.は、適切。株式投資信託は、約款上運用対象に株式を組み入れることができる投資信託のことで、運用上公社債だけで運用していても、約款上で株式の組み入れを認めていれば、株式投資信託となります。
2.は、不適切。投信には、追加設定可能な追加(オープン)型投信と、設定時にのみ募集する単位(ユニット)型投信があり、単位型(ユニット型・クローズ型)投信は、当初募集期間にのみ購入可能で、償還期限まで解約できない場合があります。
3.は、適切。先物やオプションといったデリバティブ(金融派生商品)で運用する派生商品型の投資信託のうち、ブル型は、ベンチマークが上昇すると基準価額がベンチマーク以上に上昇し、ベア型は、ベンチマークが下落すると基準価額が上昇するように設計されています。
つまり、ブル型(牛が角を突き上げる様子に由来)は、市場が上昇しているときに更に収益が上がる商品で、ベア型(熊が爪を振り下ろす様子に由来)は、市場が下落していても収益が上がる商品ということです(逆に市場上昇時には損失が発生)。
4.は、適切。上場投資信託(ETF)は、証券取引所に上場された投資信託で、通常の株式と同様に、全国の証券会社を通じて市場価格で購入・売却できます。
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