問4 2013年1月実技中小事業主資産相談業務
問4 問題文
ポートフォリオ理論について,ファイナンシャル・プランナーが行った説明に関する次の文章の空欄(1)〜(3)に入る最も適切な語句または数値を,下記の〈語句群〉のイ〜リのなかから選び,その記号を解答用紙に記入しなさい。
ポートフォリオ理論では,予想収益率の平均値を期待収益率,予想収益率の期待収益率からのばらつき度合いをリスクと考え,後者は通常は( 1 )で表す。ポートフォリオの期待収益率は,構成銘柄の比率に応じた( 2 )に等しいが,異なる値動きをする複数の銘柄に分散投資をしてポートフォリオを構築すると,ポートフォリオのリスクは構成銘柄の( 2 )未満となる。これが,ポートフォリオ効果である。
なお,まったく同じ値動きをする銘柄を複数組み入れてポートフォリオを構築した場合,銘柄間の相関係数は( 3 )となり,ポートフォリオのリスクは構成銘柄の( 2 )と等しくなる。この場合にはポートフォリオ効果を得ることはできない。
〈語句群〉
イ.標準偏差 ロ.共分散 ハ.決定係数 ニ.算術平均 ホ.幾何平均
へ.加重平均 ト.−1 チ.0 リ.1
問4 解答・解説
ポートフォリオ理論に関する問題です。
動きの異なる複数の銘柄への分散投資により、より安定した収益を上げるという考え方をポートフォリオ理論といいます。
ポートフォリオ理論では、予想収益率の平均値を期待収益率、予想収益率の期待収益率からのばらつき度合いをリスクと考え、通常、リスクは標準偏差で表します(標準偏差=平均との差)。
複数の銘柄に投資すると、ポートフォリオの期待収益率は、投資した各銘柄の期待収益率の加重平均になりますが、ポートフォリオのリスクは、投資した各銘柄のリスクの加重平均を下回ります(銘柄間の期待収益率の相関係数が1でない場合)。
相関係数が1=組入資産全てが正の相関=同じ値動き ですので、ポートフォリオを組んでもリスクは単に同じ値動きをする株を複数買ったのと同じで、分散投資の意味がありません(ポートフォリオ効果なし)。
相関係数が1より小さい=組入資産が無相関・負の相関=バラバラの値動き・逆の値動き となり、こういったポートフォリオを組むことで、単に加重平均した計算結果よりも全体としてリスクを抑えた投資を行うことが可能となります。
つまり、分散投資すると、平均的な利益を確保しながら、リスクを抑えることが可能となるわけです。
よって正解は、(1) 標準偏差、(2) 加重平均、(3) 1
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