問8 2011年9月実技(資産設計)
問8 問題文
下記<資料>は、中古マンションについての新聞の折込み広告の例である。この広告の内容に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
<資料>
売マンション
最上階につき、眺望良好!
【物件概要】
所在地:神奈川県横浜市□□区◇◇1丁目 交通:○○線△△駅から徒歩5分
用途地域:準住居地域
販売価格:2,310万円(消費税込み)
階/階建て:10階/10階 専有面積:56.85u
バルコニー面積:6.85u
管理費(月額):10,990円
修繕積立金(月額):9,250円 間取り:1LDK
構造:鉄筋コンクリート造10階 建築年月:平成12年9月
総戸数:50戸
設備:都市ガス・公営水道・本下水
現況:現空
取引態様:媒介
1.○○線△△駅から物件までの道路距離は、320m超400m以下である。
2.このマンションがある用途地域内には、建築基準法上、病院や診療所を建築することができる。
3.この物件の登記簿上の面積は壁芯面積であり、専有面積(56.85u)よりも広い。
4.専有面積(56.85u)にバルコニー面積(6.85u)は含まれていない。
問8 解答・解説
不動産の登記と販売広告における表示に関する問題です。
1.は、適切。不動産広告における、「△△駅から徒歩○分」といったような徒歩所要時間は、「道路距離80mにつき1分間(1分未満は切上げ)」と定められています。資料では「徒歩5分」とありますので、道路距離(直線距離ではなく道路に沿って計測した距離)は320m超400m以下となります。
2.は、適切。建築基準法上、公衆浴場、診療所、保育所等はどの用途地域でも建築可能(制限無し)ですが、病院は、第1種・第2種低層住居専用地域と工業地域・工業専用地域には建築不可です。資料では用途地域が準住居地域となっているため、診療所はもちろんのこと、病院も建築できます。
※平成30年4月から新設される田園住居地域も病院の建築不可。
3.は、不適切。マンションの専有部分の床面積は、広告やパンフレット等では壁芯面積で表示されていますが、登記記録では内法面積で表示されています。よって、登記簿上の面積は、専有面積よりも狭くなります。
4.は、適切。マンションやアパートの場合、専有面積にバルコニー面積は含まれません。バルコニーは、災害時に避難経路としてその部屋の居住者以外も利用するため、共用部分とされています。
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