問22 2011年5月実技(資産設計)
問22 問題文
馬場三郎さんは、所有する土地(下記<資料>参照)にマンションを建設し、賃貸の用に供している。
この土地について路線価方式により宅地評価を行った場合、土地の評価額を求める計算式として、正しいものはどれか。
<資料>
注1:奥行価格補正率 20m以上24m未満 1.00
注2:借家権割合30%
注3:賃貸マンションは現在満室となっている。
注4:記載のない条件については、一切考慮しないものとする。
1.(300,000円×1.00)×500u×60%
2.(300,000円×1.00)×500u×(1−60%×30%×100%)
3.(300,000円×1.00)×500u×30%
4.(300,000円×1.00)×500u×(1−60%)
問22 解答・解説
路線価方式による不動産評価に関する問題です。
資料の宅地には賃貸マンションが建っていますから、貸家建付地となります。
貸家建付地の評価額=自用地評価額×(1−借地権割合×借家権割合×賃貸割合)
資料より、借地権割合はD=60%、借家権割合は30%、賃貸割合は満室ですから100%です。
また、宅地の自用地評価額=路線価×奥行価格補正率×敷地面積 ですので、
資料の宅地の自用地評価額=300,000円×1.00×500u となります。
以上より、資料の宅地の評価額=300,000円×1.00×500u×(1−60%×30%×100%)
従って正解は、
2.(300,000円×1.00)×500u×(1−60%×30%×100%)
なお、奥行価格補正率とは、奥行が極端に短かったり長かったりする場合は宅地の利用が難しくなることから、評価額を調整するために定められています。
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