問7 2011年1月実技個人資産相談業務
問7 問題文
Aさんの退職所得の金額を次の(1)および(2)の順に従って求めなさい。なお,解答にあたっては,計算過程を示し,〈答〉は千円単位とすること。
(1)退職所得控除額
(2)退職所得の金額
問7 解答・解説
退職所得に関する問題です。
退職所得=(退職収入−退職所得控除)×1/2 で計算されますが、退職所得控除額は、勤続年数が20年以下の期間は1年当たり40万円(最低80万円)、20年を超える期間は1年当たり70万円です。
また、勤続年数が1年に満たない場合は切り上げられます。
Aさんは、1973年4月から2010年8月まで、37年5ヶ月勤続ですから、38年とされます。
よって問題文での退職所得の計算式は、
=〔2,500万円−{40万円×20年+70万円×(38年−20年)}〕×1/2
={2,500万円−(800万円+1,260万円)}×1/2
=(2,500万円−2,060万円)×1/2
=220万円
従って正解は、(1)退職所得控除額 20,600千円、 (2)退職所得の金額 2,200千円
※ちなみに、障害者になったことが直接の原因で退職した場合には、退職所得控除額がさらに100万円加算されます。
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