問15 2011年1月実技中小事業主資産相談業務
問15 問題文
遺留分に関する次の(1)〜(3)の記述について,適切なものには○印を,不適切なものには×印を,解答用紙に記入しなさい。
(1)
仮に,現時点でAさんが死亡した場合,CさんとDさんの遺留分の割合は,それぞれ4分の1となる。
(2)
「遺留分に関する民法の特例」の適用を受けるためには,旧代表者の推定相続人の全員と合意し,書面により一定の内容を定め,後継者が経済産業大臣の確認と家庭裁判所の許可を受けなければならない。
(3)
「遺留分に関する民法の特例」の適用を受けるためには,除外合意か固定合意のいずれかの合意をする必要があるが,除外合意と組み合わせて固定合意をすることはできない。
問15 解答・解説
遺留分と民法の特例に関する問題です。
(1)
は、×。遺留分は法定相続分の2分の1です。CさんとDさんの法定相続分はそれぞれ4分の1ですから、遺留分の割合はそれぞれ8分の1となります。
(2)
は、○。「遺留分に関する民法の特例」の適用を受けるには、推定相続人全員の合意を得た上で、書面により一定の内容を定め、後継者が経済産業大臣の確認と家庭裁判所の許可を受ける必要があります。
(3)
は、×。「遺留分に関する民法の特例」の適用を受けるには、除外合意か固定合意のいずれかの合意をする必要がありますが、後継者が旧代表者からの贈与等により取得した株式の一部だけを除外合意の対象とし、残りの株式を固定合意の対象とするというように、除外合意と固定合意を組み合わせて活用することも可能です。
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