問3 2024年1月実技中小事業主資産相談業務

問3 問題文と解答・解説

問3 問題文

Mさんは、Aさんに対して、中小企業退職金共済制度(以下、「中退共」という)について説明した。Mさんが説明した次の記述(1)〜(4)について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。

(1)「中退共は、従業員を被共済者として中小企業者が勤労者退職金共済機構と退職金共済契約を結ぶ退職金準備制度であり、契約に際しては、パートタイマーを含め、すべての従業員を加入させなければなりません」

(2)「中退共は、外部に退職金準備資金を積み立てる制度であり、一度拠出した掛金は事業資金などとして使うために取り崩すことはできませんが、急な資金需要が発生した場合は、積立金残高の一定割合を上限に契約者貸付制度を利用することができます」

(3)「掛金は、被共済者1人につき、月額5,000円から3万円までの範囲から選択しますが、パートタイマーについては別途、月額2,000円、3,000円、4,000円も選択することができます」

(4)「新たに退職金共済契約を結ぶ中小企業者に対して、掛金月額の2分の1(従業員ごとに上限5,000円)を加入後4カ月目から2年間、国が助成する制度があります」

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問3 解答・解説

中小企業退職金共済(中退共)に関する問題です。

(1)は、×。中退共は、原則従業員全員の加入が必要ですが、期間を定めて雇用される者や試用期間中の者などは加入させないことも可能です。

(2)は、×。中退共は、中小事業主が従業員のための退職金の準備を図る共済制度であるため、法人に急な資金需要が発生したとしても、掛金の取り崩しや中退共から融資を受けることはできません

(3)は、○。中退共の掛金は、従業員1人につき月額5,000円以上30,000円以下の16種類(パートタイマーなどの短時間労働者の場合は2,000円以上4,000円以下の3種類)の範囲内で、事業主はその中から従業員ごとに任意に選択できます。

(4)は、×。新たに中小企業退職金共済制度に加入する場合、事業主には加入後4ヶ月目から1年間、国から掛金月額の2分の1(従業員ごとに上限5,000円)を助成してもらえ、18,000円以下の掛金月額を増額する場合は、増額月から1年間、国から増額分の3分の1を助成してもらえます。

問2             第2問

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