問40 2024年1月学科
問40 問題文択一問題
貸借対照表および損益計算書の一般的な特徴に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.貸借対照表の無形固定資産は、物理的な形態を持たない特許権や商標権等の資産の金額を表示している。
2.貸借対照表の固定負債は、返済期限が決算日の翌日から起算して1年以内に到来しない借入金等の負債の金額を表示している。
3.損益計算書の営業利益は、売上総利益金額から販売費及び一般管理費の合計額を控除した金額を表示している。
4.損益計算書の税引前当期純利益は、経常利益または経常損失の金額に営業外収益・営業外費用を加算・減算した金額を表示している。
問40 解答・解説
企業の決算書に関する問題です。
1.は、適切。貸借対照表における無形固定資産は、営業権や特許権、ソフトウエア等であり、いずれも一定の耐用年数に基づき原則として定額法で減価償却されます。
2.は、適切。貸借対照表における流動負債は、1年以内に返済すべき負債のことで、買掛金や短期借入金、支払手形等です。これに対し、固定負債(長期負債)は支払期限が1年を超えるもので、社債や長期借入金、退職給付引当金等です。
3.は、適切。営業利益は、会社の本業の利益を表すものですから、営業利益=売上高−売上原価−販売費・一般管理費となります。なお、売上総利益(粗利)は、売上高から売上原価を差し引いたものです。
4.は、不適切。会社の本業の利益である営業利益に対して、経常利益は、営業利益に通常の営業活動以外の収入と費用(営業外損益)を反映した利益のことで、本業と副業を合わせた利益ともいえます。
さらに、経常利益に、臨時収入や臨時損失である特別損益を反映したものが税引前当期純利益で、その税引前当期純利益から法人税等を差し引いた後の、その事業年度における企業の最終的な純利益が、当期純利益です。
問題文の「営業外収益」「営業外費用」は、経常利益を算出する際に、営業利益に加減算するものであり、税引前当期純利益は、経常利益に特別損益を加減算して算出します。
よって正解は、4.
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