問4 2023年9月実技損保顧客資産相談業務
問4 問題文
Mさんは、Aさんに対して、火災保険の一般的な商品内容等について説明した。Mさんが説明した次の記述(1)〜(4)について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
(1)「住宅建物を対象とする火災保険は、一般に、建物を再調達価額により評価し、保険金額を設定します。再調達価額とは、火災保険の対象となる建物と同等のものを再築または再購入するために必要な額のことです」
(2)「火災保険の対象となる住宅建物は、その構造により、M構造、T構造、H構造に区分され、構造級別による保険料率は、M構造が最も高くなります」
(3)「豪雨による洪水、高潮等によって床上浸水が発生し、建物や家財が損害を受けた場合は水災として火災保険の補償の対象となります。都市部であっても、豪雨により下水があふれたり、土砂崩れが局地的に発生したりすることも考えられますので、水災による損害に備えることも検討してください」
(4)「火災保険の保険期間は、1年単位で10年まで選択することができ、長期契約の保険料を一括払いした場合には、所定の割引率が適用されます」
問4 解答・解説
火災保険の商品性に関する問題です。
(1)は、○。住宅の焼失や水災により受け取れる火災保険金は、一般的に再調達価格(補償の対象と同等のものを再築・再購入するのに必要な金額)です。再調達価額(新価)から経過年数による消耗分を差し引いた金額が時価です。
(2)は、×。火災保険の保険料は、建物の構造で異なりますが、住宅物件(専用住宅)の場合はM構造(主に耐火建築物の共同住宅)・T構造(主に耐火建築物で共同住宅以外)・H構造(主に木造建物)の3種類、一般物件(店舗併用住宅)の場合は1〜3級で区分されています。このため、燃えやすい木造建物であるH構造の保険料率が最も高いです。
(3)は、○。火災保険は、火災による損害以外にも、水災(洪水)・風災(突風・竜巻)・落雷・ひょう災・雪災などの自然災害についても、補償対象です。
(4)は、×。火災保険の保険期間は1年単位で最長5年で、長期契約一括払いにより所定の割引率が適用されます。
以前は火災保険の保険期間は最長10年でしたが、自然災害による保険金支払額が増加していること等により、2022年10月以降は最長5年に短縮されました。
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