第5問 2023年5月実技生保顧客資産相談業務
第5問 設例
Aさん(68歳)は、非上場企業のX株式会社(以下、「X社」という)の創業社長である。Aさんは、創業30周年を迎える2年後をめどに、X社の専務取締役である長男Cさん(40歳)に社長の座を譲りたいと思っている。Aさんは、X社株式の移転方法として、『非上場株式等についての贈与税の納税猶予及び免除の特例』の活用を検討している。
Aさんの推定相続人は、妻Bさん(68歳)、長男Cさんおよび長女Dさん(36歳)の3人である。長女Dさんは、結婚しており、他県で生活している。
第5問 資料
<X社の概要>
(1) 業種 : 電気機械器具製造業
(2) 資本金等の額 : 9,000万円(発行済株式総数180,000株、すべて普通株式で1株につき1個の議決権を有している)
(3) 株主構成
Aさん : 150,000株
妻Bさん : 15,000株
長男Cさん : 15,000株
(4) 株式の譲渡制限 : あり
(5) 年商14億円/経常利益7,000万円/従業員数90人
※X社の財産評価基本通達上の規模区分は「大会社」であり、特定の評価会社には該当しない。
<Aさんの主な所有財産(相続税評価額)>
現預金 : 7,000万円(役員退職金は考慮していない)
X社株式 :3億3,000万円
自宅敷地(360u) : 3,000万円(注)
自宅建物 : 1,000万円
X社本社敷地(400u) : 3,000万円(注)
X社本社建物 : 3,000万円
合計 5億円
(注)「小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例」適用後の金額
※上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。
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