問40 2023年5月学科
問40 問題文択一問題
損益計算書、貸借対照表およびキャッシュフロー計算書の一般的な特徴に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.損益計算書において、営業利益の額は、売上総利益の額から販売費及び一般管理費の額を差し引いた額である。
2.損益計算書において、経常利益の額は、営業利益の額に特別利益・特別損失の額を加算・減算した額である。
3.貸借対照表において、資産の部の合計額と、負債の部および純資産の部の合計額は一致する。
4.キャッシュフロー計算書は、一会計期間における企業の資金の増減を示したものである。
問40 解答・解説
企業の決算書に関する問題です。
1.は、適切。売上総利益(粗利)は、売上高から売上原価を差し引いたもので、営業利益=売上高−売上原価−販売費・一般管理費です。
つまり、売上から原価を差し引いたものが粗利(売上総利益)であるのに対し、営業利益はそこからさらに販売費や一般管理費を差し引いたもので、会社の本業の利益を表すものです。
2.は、不適切。会社の本業の利益である営業利益に対して、経常利益は、営業利益に通常の営業活動以外の収入と費用を反映した利益のことで、本業と副業を合わせた利益ともいえます。
なお、経常利益に、臨時収入や臨時損失である特別損益を反映したものが税引前当期純利益です。
3.は、適切。貸借対照表の資産の部の合計額は、負債の部と純資産の合計額と、必ず一致します(資産=負債+純資産)。
貸借対照表は、左側(借方)と右側(貸方)の数値が必ず一致するため、英語ではBalance Sheet(B/S)バランスシートと呼ばれます。
4.は、適切。キャッシュフロー計算書は、一会計期間における企業の資金の増減(収入と支出)を、営業活動、投資活動、財務活動の3つに区分して示したものです(事業の「結果」を資金の動きから把握したもの)。
よって正解は、2.
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