問14 2023年1月学科
問14 問題文択一問題
個人年金保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、いずれも契約者(=保険料負担者)、被保険者および年金受取人は同一人とする。
1.確定年金では、年金受取期間中に被保険者が死亡した場合、死亡給付金受取人が既払込保険料相当額から被保険者に支払われた年金額を差し引いた金額を死亡給付金として受け取ることができる。
2.10年保証期間付終身年金において、被保険者の性別以外の契約条件が同一である場合、保険料は男性の方が女性よりも高くなる。
3.変額個人年金保険では、特別勘定における運用実績によって、将来受け取る年金額等が変動するが、年金受取開始前に被保険者が死亡した場合に支払われる死亡給付金については、基本保険金額が最低保証されている。
4.生存保障重視型の個人年金保険(いわゆるトンチン年金保険)では、年金受取開始前に被保険者が死亡した場合に支払われる死亡給付金は、既払込保険料相当額を超える金額に設定されている。
問14 解答・解説
個人年金に関する問題です。
1.は、不適切。確定年金は、年金支払期間中、被保険者の生死に関係なく年金が支払われます(残りの期間に応じた年金または一時金)。
2.は、不適切。終身年金は、被保険者が生存している限り年金が支払われますので、年齢や年金額といった契約内容が同じの場合、男性より平均余命が長い女性の方が、死亡するまでに多くの年金をもらえる可能性が高いため、個人年金の保険料も男性より高くなります。
3.は、適切。変額個人年金保険は、株式や債券などで運用される保険料の運用実績によって年金額や解約返戻金額などが増減しますが、死亡給付金は払込保険料相当額が最低保証されます(運用実績によってはより高額になる場合もあります)。
4.は、不適切。トンチン性とは、死亡した場合の保障を抑えて、その分、生存者の年金に回す保険の仕組みのことで、トンチン年金保険は、生存保障を重視することで、年金支払開始前に死亡した場合には、受け取る一時金が払い込んだ保険料総額を下回ることになります。
よって正解は、3.
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