問12 2023年1月学科
問12 問題文択一問題
生命保険の保険料等の一般的な仕組みに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.保険料は、将来の保険金等の支払いの財源となる純保険料と、保険会社が保険契約を維持・管理していくために必要な経費等の財源となる付加保険料で構成されている。
2.保険料は、予定死亡率、予定利率、予定事業費率の3つの予定基礎率に基づいて算定される。
3.終身保険の死亡保険金の支払いに充てるために必要な保険料の計算に用いられる予定死亡率が高く設定された場合、新規契約の保険料は安くなる。
4.責任準備金は、保険会社が将来の保険金等の支払いの財源とするため、保険数理に基づいて算定し、積み立てる準備金である。
問12 解答・解説
生命保険料の仕組みに関する問題です。
1.は、適切。生命保険の保険料の内訳は、主に将来の保険金を支払う原資である純保険料と、保険会社の必要経費である付加保険料に大別できます。
2.は、適切。生命保険の保険料は、予定死亡率・予定利率・予定事業費率の3つの予定基礎率で計算されます。
予定死亡率 :一定年齢での年間死亡確率
予定利率 :保険料の運用予定利回り(予定利率が高いほど、保険料が安くなります)
予定事業費率:保険事業運営上の経費(人件費等)の割合
3.は、不適切。予定死亡率は、一定年齢での年間死亡確率ですので、予定死亡率が高くなると、死亡保険金が支払われる確率が高くなり、保険会社としては支出が増えることになるため、保険会社の収入に当たる終身保険の保険料は高くなります。
4.は、適切。責任準備金は、保険会社が将来の保険金や給付金を支払うために積み立てているもので、数学や統計学を用いて将来のリスク等を割り出す、保険数理に基づいて算定されます。
よって正解は、3.
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