2級FP過去問解説　問60　2022年1月学科

Ａさんの死亡により、配偶者のＢさんは、下記の甲土地を相続により取得した。甲土地が特定居住用宅地等に該当し、その限度面積まで「小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例」（以下「本特例」という）の適用を受けた場合、相続税の課税価格に算入すべき甲土地の価額として、最も適切なものはどれか。

＜甲土地の概要＞
面積：４２０�u
自用地の価額（本特例適用前の価額）：２１０,０００千円

１．２１０,０００千円−２１０,０００千円×４００�u／４２０�u×８０％＝５０,０００千円

２．２１０,０００千円−２１０,０００千円×３３０�u／４２０�u×８０％＝７８,０００千円

３．２１０,０００千円−２１０,０００千円×２４０�u／４２０�u×５０％＝１５０,０００千円

４．２１０,０００千円−２１０,０００千円×２００�u／４２０�u×５０％＝１６０,０００千円

小規模宅地の特例に関する問題です。

小規模宅地の特例では、特定居住用宅地は330�uを上限に、80%減額となります（配偶者以外が取得する場合は居住継続等条件有り）。
資料では、宅地の敷地面積が420�uですから、330�uまでが80%の減額計算となります。

小規模宅地の特例による評価減額＝自用地評価額×適用上限／敷地面積×減額割合
＝210,000千円×330�u／420�u×80%＝132,000千円

よって、減額評価後の金額は、
210,000千円−132,000千円＝78,000千円

よって正解は、２．

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