2級FP過去問解説　問4　2021年9月実技（損保顧客）

はじめに、Ｍさんは、Ａさんに対して、火災保険の一般的な商品内容等について説明した。Ｍさんが説明した次の記述(1)〜(3)について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。

(1)「火災保険は、火災・落雷・風災などの自然災害による損害を補償するものであるため、盗難による損害や建物外部からの物体の落下・飛来による損害は補償の対象とすることはできません」

(2)「家財を保険の対象として火災保険を契約する場合、家具や衣類等のみならず、住宅敷地内にある自動車も保険の対象となります」

(3)「Ａさんの自宅が火災により損害を受け、Ａさんが火災保険金を受け取った場合、当該保険金は、一時所得として総合課税の対象となります」

火災保険に関する問題です。

(1)は、×。火災保険は、火災による損害以外にも、水災（洪水）・風災（突風・竜巻）・落雷・ひょう災・雪災などの自然災害による損害や、盗難被害、建物外部からの落下物・飛来物による損害についても、補償対象です。

(2)は、×。火災保険では、自宅の車庫は補償対象ですが、自動車は補償対象外です（自動車の損害は車両保険の補償対象）。

(3)は、×。住宅が焼失して受け取った火災保険金は、その住宅の時価や再調達価格ですから、理屈上トクした（利益が出た）というわけではありません。よって、保険金は非課税となります。

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