問12 2021年9月学科
問12 問題文択一問題
死亡保障を目的とする生命保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、記載のない特約については考慮しないものとする。
1.変額保険(終身型)の死亡保険金は、運用実績に応じて保険金額が変動するが、契約時に定めた保険金額(基本保険金額)は保証される。
2.収入保障保険の死亡保険金を一時金で受け取る場合の受取額は、年金形式で受け取る場合の受取総額よりも多くなる。
3.逓減定期保険は、保険期間の経過に伴い所定の割合で保険料が逓減するが、保険金額は一定である。
4.定期保険特約付終身保険(更新型)は、定期保険特約を同額の保険金額で更新する場合、被保険者の健康状態についての告知や医師の診査が必要であり、その健康状態によっては更新することができない。
問12 解答・解説
生命保険の商品性に関する問題です。
1.は、適切。変額保険は、運用実績によって保険金額や解約返戻金額などが増減する保険ですが、死亡保険金については、終身型・有期型いずれも運用実績に関わらず、基本保険金額として最低保証されます。
なお、満期保険金や解約返戻金については、変額保険の終身型は、契約時に定めた保険金額(基本保険金額)が保証されていますが、有期型は運用実績によっては基本保険金額や払込まれた保険料を下回ることがあります。
2.は、不適切。収入保障保険(生活保障保険)では、死亡保険金を受け取る際、年金形式・一時金のどちらかを選択出来ますが、一時金で受け取る場合、将来発生する利子分を割り引いた額になるため、年金形式より受取額が少なくなります(年金で受け取ると、受取期間中の利子が付与され、一時金よりも多くなります)。
3.は、不適切。逓減定期保険は、支払保険料は一定ですが、期間の経過に応じて死亡・高度障害保険金が逓減(徐々に減る)します。
4.は、不適切。定期保険には、一定期間ごとに契約を更新する「更新型」と、長期間にわたって保障内容や保険料が変わらない「全期型」があり、更新型の保険は、更新する際は健康状態に関わらず契約を継続できます(ただし保険料は再計算されて高くなる)。
定期保険特約付終身保険(更新型)は、終身部分は死ぬまで保障が変わらず、一定期間定期保険を特約として付ける保険で、定期部分の特約を更新していくことになります。
よって正解は、1.
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