問20 2021年5月実技資産設計提案業務
問20 問題文
相続税において相続財産から控除できる債務等に関する次の(ア)〜(エ)の記述のうち、適切なものには○、不適切なものには×を解答欄に記入しなさい。
(ア)被相続人に係る未払い医療費は、相続財産から控除することができる。
(イ)葬式などの前後の出費で、通常葬式に欠かせないお通夜にかかった費用は、葬式費用として相続財産から控除することができる。
(ウ)香典返しのためにかかった費用は、葬式費用として相続財産から控除することができる。
(エ)被相続人が生前に購入した墓地の購入未払い金は、相続財産から控除することができる。
問20 解答・解説
相続税の債務控除に関する問題です。
(ア)は、○。債務控除の対象となるのは、被相続人の死亡のときに確定している債務ですので、相続開始時に未払いだった医療費は、相続税の債務控除の対象です。
(イ)は、○。葬式費用は相続税の課税価格から控除できますが、お通夜や告別式といった通常葬式にかかせない費用も、債務控除の対象です。
(ウ)は、×。読経料や火葬費等の葬式費用は相続税の課税価格から控除できますが、香典返しや墓地・墓石の購入代金等は葬式費用に含まれません。
(エ)は、×。墓地・墓石は相続税の非課税財産になりますが、被相続人が生前に購入したお墓の未払代金などの非課税財産に関する債務は、債務控除の対象となりません。
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