問11 2017年9月学科
問11 問題文択一問題
生命保険契約に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.生命保険契約は、保険契約者と保険会社との合意により契約が成立する諾成契約である。
2.保険法では、生命保険契約を、保険契約のうち保険者が人の生存または死亡に関し一定の保険給付を行うことを約するもの(傷害疾病定額保険契約に該当するものを除く)としている。
3.保険法では、生命保険契約の当事者以外の者を被保険者とする死亡保険契約は、当該被保険者の同意がなくても、その効力を生じるとしている。
4.保険会社では、保険種類ごとに契約の内容を一定にした生命保険約款を作成し、内閣総理大臣の認可を受けて、多数の保険契約者が公平な条件で契約できるようにしている。
問11 解答・解説
保険法に関する問題です。
1.は、適切。生命保険契約は、保険契約者が保険契約を申し込み、保険会社がそれを受諾することで効力が生ずる諾成契約です。つまり、お互いの合意により契約締結となるわけですね。
2.は、適切。保険法上の生命保険契約の定義は、保険者が人の生存・死亡に関し一定の保険給付を約束する保険契約(傷害保険・医療保険・がん保険・介護保険等を除く)です。
3.は、不適切。被保険者と保険契約者が異なる場合には、原則として被保険者の同意が必要であり、同意がなければ、その契約は無効となります。ただし、被保険者自身が保険金受取人である場合には、保険法により同意不要とされています(不正取得のリスクが少ないため)。
4.は、適切。保険会社は、多数の保険契約者が公平な条件で契約できるように、保険種類ごとに契約内容を一定にした生命保険約款を作成しますが、約款の作成・変更の際に、内閣総理大臣の認可が必要です。
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