2級FP過去問解説　問23　2016年5月実技（資産設計）

倉田さんは、２年後に予定している住宅購入に当たり、住宅ローンの金利について調べてみた。元利均等返済の一般的な住宅ローンに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

１．変動金利型の適用金利は、半年ごとに見直される。

２．変動金利型の返済額は、金利の変動に応じて、毎月見直される。

３．固定金利型の総返済額は、借入額、返済期間および金利が同じである元金均等返済よりも少ない。

４．固定金利型の毎月返済額における元金と利息の内訳金額は、返済期間を通して一定である。

変動・固定金利型住宅ローンに関する問題です。

１．は、適切。変動金利型住宅ローンでは、金利の見直しは年2回（半年毎）です。

２．は、不適切。変動金利型住宅ローンでは、返済額の見直しは5年に1度です。

３．は、不適切。借入金額や借入金利等の条件が同一の場合、返済総額は元利均等の方が元金均等よりも多くなります。固定金利型で元利均等返済の場合、金利と返済額は毎回一定ですが、返済当初は利息の割合が大きく、返済総額は元金均等より多くなります（元金均等は、元金部分は常に均等で、そこに金利が上乗せされるので、当初の返済額は多め）。

４．は、不適切。元利均等返済は毎回一定額を返済し、返済額に占める元本部分の割合が段々と大きくなる返済方法です。固定金利型で元利均等返済の場合、金利と返済額は毎回一定ですが、返済額に占める元本部分の金額は段々増えていきます。

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