問8 2015年9月実技損保顧客資産相談業務

問8 問題文と解答・解説

問8 問題文

X社が加入を検討している《設例》の労働災害総合保険に関する以下の文章の空欄(1)〜(4)に入る最も適切な語句または数値を、下記の〈語句群〉のイ〜ルのなかから選び、その記号を解答用紙に記入しなさい。なお、保険料支払日は平成28年1月1日とする。

労働災害総合保険は、契約時に平均被用者数や賃金総額の見込額に基づき算出された( 1 )保険料を支払い、保険期間終了後に実際の数値に基づき算出された( 2 )保険料と( 1 )保険料の差額を精算する契約方式が一般的である。
仮に、X社が《設例》の労働災害総合保険に加入し、契約時に( 1 )保険料24万円を支払い、保険期間終了時の( 2 )保険料が21万円であった場合の経理処理は、以下のようになる。

<保険期間終了時に保険料を精算した場合の経理処理(仕訳)>



〈語句群〉
イ.3  ロ.21  ハ.24  ニ.前払保険料  ホ.暫定  ヘ.最終
ト.確定  チ.仮  リ.雑収入  ヌ.猶予  ル.雑損失

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問8 解答・解説

労働災害総合保険の経理処理に関する問題です。

労働災害総合保険は、労働者災害補償保険(いわゆる労災)の上乗せ補償を目的とした『法定外補償保険』と、民事上の損害賠償責任を負った場合を対象とする『使用者賠償責任保険』の2つから構成されており、保険料は、全額損金算入できます。

契約時には、平均従業員数や賃金総額の見込額等に応じた暫定保険料を支払い、保険期間終了後に実際の数値で算出した確定保険料と暫定保険料の差額を精算(払い過ぎなら雑収入として益金、支払不足なら雑損失として損金算入)します。

本問の場合、暫定保険料24万円・確定保険料が21万円で、3万円の払い過ぎだったわけですから、超過分の3万円が現金・預金の入金(払戻し)として借方に記帳され、雑収入として3万円が貸方に記帳されます。

以上により正解は、(1) ホ.暫定  (2)ト.確定 (3) イ.3  (4) リ.雑収入

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