問1 2014年5月学科
問1 問題文択一問題
ファイナンシャル・プランナーの顧客に対する行為に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.税理士資格を有しないファイナンシャル・プランナーが、業務の一環として、顧客の作成した確定申告書を修正して完成させた。
2.生命保険募集人の登録を受けていないファイナンシャル・プランナーが、ライフプランの相談に来た顧客に対し、ライフイベントに応じた生命保険の活用方法を説明した。
3.金融商品取引業の登録を受けていないファイナンシャル・プランナーが、顧客に株式の個別銘柄の売買に関する助言を行うため、顧客と投資顧問契約を締結した。
4.弁護士資格を有しないファイナンシャル・プランナーが、遺産分割をめぐって係争中の顧客から相談を受け、業務の一環として、報酬を得る目的で和解案を提案し、相続人間の利害調整を行った。
問1 解答・解説
FP倫理と関連法規に関する問題です。
1.は、不適切。税理士資格のないFPは、有償無償を問わず、顧客の具体的な税額計算や、税務書類代理作成を行うことはできません。
2.は、適切。生命保険募集人登録を受けていないFPでも、ライフイベントに応じた一般的な生命保険の活用例を説明することは可能です。ただし、生命保険の募集行為を行うことはできません。
3.は、不適切。金融商品取引業として、投資助言・代理業の登録をしていないFPは、顧客との投資顧問契約に基づいて、特定の有価証券に係る動向や投資判断についての助言を行うことはできません(特定銘柄の統計情報の提供のみであれば可能)。
4.は、不適切。遺産相続における争いについて、弁護士資格のないFPは、法律判断に基づく和解案を提案することは、非弁行為に該当するため、できません。
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